アイスランドと水素自動車

アイスランドはとりわけ環境への意識が高い国で、電気などのエネルギー生成に化石燃料を用いることをなるべく避け、地熱発電や水力発電など、自然からのエネルギー生成に努めています。電気エネルギーに限っていえば、この国の場合、ほぼ全てが水・地熱によるものと言ってもよいでしょう。

アイスランドは、自然エネルギーのみで暮らしていける国づくりを数十年のうちに実現しようと日々努力しています。近年進めている水素自動車や電気自動車の研究開発も、その計画の一環です。乗物の利用に関しては化石燃料である石油エネルギーに頼ってきましたが、それすらも自然のエネルギーで代用してしまおうという事です。幸いな事にアイスランドは水に恵まれた国ですので、水素・電気を燃料とした乗物の開発は順調に進んでいます。

水素を燃料とする乗物に関しては、水素自動車・水素バス・水素船の3種類の開発が進められています。まず自動車・船よりも先に、世界のどこよりも早く公共水素バスを導入しました。この水素バスは水素を燃焼させて走らせるタイプであり、水素の化学反応から生じた電気で走らせる燃料電池タイプではありません。

乗物には当然エネルギーの供給源が必要という事で、水素バスに水素を補給するステーションも導入されました。ガソリンスタンドのガソリンが水素に置き換わった施設を想像していただければよいでしょう。